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Scene - 記憶への誘い

一枚目のアルバムt

 

 

 

 

ずっと歌物ばかり作って歌い、Vnを弾き・・というスタイルのバンドから、
ちらほらとインストものを作り始めたぐらいの頃、
”完全インストバンドにして、メジャーデビューを目指さないか?”という話があり、
植村昌弘氏をドラマーに迎えて新LINN-TETRAとしての活動がスタートした。
しかし約1年の活動で、解散。

私は一からメンバーを探し直すことになった。

ひょんなことから私の曲を聴いて気に入ってくれたキーボーディストの安部潤氏と知り合い、
彼が連れてきてくれたメンバーでバンド活動を再開することになった。
バンドがどれほど私に必要なものだったか、気付かされた。
1度ライブを行い、さあ、これから!と燃えた時・・・

思いもよらない事が起こった。妊娠したのだ。
妊娠=何も出来なくなるという図式が頭に入っていたので、頭が真っ白になった。

ところがどうして、ブルーな妊娠期間には想像出来ないほど、
赤ん坊というものは可愛いかった。
犬猫大好きの私がそれらに対しての思いの100倍、
もだえるほど「いとおしい」という感情に支配された。

しかし、予想通り、何も出来なくなった。アルバムどころではない。
のめり込んで音楽をやるなんて到底考えられない生活になってしまった。

ところがそれが原動力になった。
もう、CDを作る、なんて一生出来ないかもしれない。
このまま「この子さえいればいい」という気持ちに支配され続けて、
音楽家としての自分が死んでしまう・・・

宿望は悲願へと変わった。

まだ授乳中の赤ん坊を育てながらのアルバム制作開始。
セルフプロデュース。
なまった腕、少ない予算、あまりにも少しずつしか進まない録音作業に、
周りからもう完成しないのでは?と思われていた。
しかし「このCDさえ完成したら、専業主婦になっても構わない、
音楽家としての自分を葬ってもいい・・・これは最初で最後のCD・・・」と、
覚悟していた。

周りの協力と私の執念によって完成したアルバム。まさに一生もん、である。
完成後、音楽家としての私は復活。というより生まれ変わった。

最初で最後のCDではなく、
以前には考えられなかったほどの音楽への思いに気づく、
きっかけの最初の1枚となった。